あるべき所に。
2004年2月26日、ついにZが帰ってきた。光陰矢の如し、パールイエローのZ32を離れてから早10年である。Z432の血を受け継ぐオレンジのボディーカラー。感無量でとにかくドライバーズシートに座った。Z32には無かったセンターの3連メーター、視認性はともかく、やはり“あるべきところにある”のはいいものだ。チーフデザイナー青木護氏の思い入れ、これも“Z-ness”の象徴、妙に懐かしさすら感じさせてくれる。
全体の質感は多少チープとはいえ、外車かぶれの評論家の酷評はなんなのか、私には十分すぎるもの。これだけの車を300万円で世に送り出した日産に、最大限の賛辞を贈りたい。
一言ゴーン氏に言わせてもらえるなら、オートエアコン/電動ハッチバック/ドラコンを省き、2Lのターボでもいい。日本のスポーツカー市場活性化の為に、250万でのエントリーモデルを出して欲しいくらいである。