Something new begins from Z again.

BMW Z4

The 4th generation From-Z is here,
now with BMW Z4 23i
May Zcar last forever!

SHIFT_Z4

2007/10/31

日産GT-Rついにデビュー。

ハコスカGT-Rに始まった「羊の皮を被った狼」は昔話に。羊の皮だけでなく、50年もの歴史あるスカイラインの名も捨てさり、日産GT-Rとしてスタートすることには、何か寂しいものも感じますが、480馬力、777万という価格が話題を呼び、さまざまなメディアで露出し、3000台以上の受注を確保、広告塔としてはとりあえずの成功を収めたようです。Zファンには悲しい知らせですが、来年からはGT500にもGT-Rが投入される事が決まりました。

さて、日産の頂点は決まりました。次に必要なのはエントリーモデルでしょう。最近の若者はスポーツカーどころか車離れも進んでいます。モーターショーには彼らの車離れをくい止めるために、けったいな箱型も並んでいましたが、本当にそれでいいのかが疑問に思います。キューブに乗った青年は、スポーツカーに見向きもせずにセレナ→エルグランドという道を辿ってしまうでしょう。

いつかはGT-Rに乗りたい!Zが欲しい!という若者を増やすには、スポーツエントリーモデルが不可欠です。シルビアに乗りGT-Rに憧れる、180からZに乗り換える、そんなラインが今の日産には存在しません。まぁ、世界一のトヨタにはスポーツカーすら無いわけで、それに比べれば日産は十分頑張ってると言えますし、利益を追求すれば悲しいかなそうなるのも否めないのかもしれません。

Zも34ではおそらく400万に限りなく近づくと予想されます。もしかしたら超えるかもしれません。そこでSを復活させるなんてどうでしょう?S30の流れを汲んだフェアレディS。スカイラインにGTとGT-Rがあったように、フェアレディにSとZ。5ナンバー2000ccで200万程度ならそこそこ売れると思いますが。

今回、モーターショーでGT-Rを見て、私はそれで満腹です。777万という価格もそうですが、毎年30万〜40万の保険に50万のタイヤ交換、到底維持出来そうにありませんし、そもそもZファンである私は、もしそれが維持出来るなら、9万円をプラスして迷わずケイマンSを選ぶでしょう。

日産GT-R、技術的には夢が現実となりましたが、その代償として現実から夢の車になってしまいました。記念すべき日である事には間違いありませんが。