Yes, we can.
オバマ氏が大統領に。ついに人種の壁を越えて、アメリカという国家が、本当に自由な国である事が証明されたように思います。演説を聞いててもカリスマ性が伝わってきますし、素直にカッコいいですね。密談で国民を無視して選ばれる日本では、原稿丸読みの所信表明を聞いて熱狂する事なんてありえません。アメリカ国民がうらやましい感じもします。とはいえ、足元の経済はグダグダのようで、来年就任のオバマ氏に、何が出来るかが試されるところでしょう。
カーマーケットでは、大きな問題を抱えたままのGM。プリウスよりはるかにカッコいいボルトを発表したものの発売予定は2010年、10月はなんと前年同月比は45.4%減!来年早々にキャッシュが尽きるかという本当に悲惨な状況です。Too Big to Fail? 大き過ぎてつぶすにつぶせないとはいえ、一般企業への税金投入は資本主義に反する行為。GMとクライスラーの行方には今後も注目しなければなりません。
では日本は?と言えば、こちらにも大きな影響が。世界一のトヨタが、今日の連結予想は大幅下方修正で、下期は利益を見込めずに「自動車市場も急速に縮小しております」とまで明言。トヨタは金利0%までやっても北米では前年同月比 25.9%減、我らが日産は33%減也。自動車大国日本も、最大の市場である北米が縮小すれば終わりなわけです。
そんな中、個人的なデザインの善し悪しはともかく、Z34、370Zが来月1日に発売されます。この状況下で新型スポーツカーを発売する日産、さらにゴーン氏には敬服します。開発当初は当然こんな最悪な状況を予想していなかったはずですが、こうなってしまったものは後戻り出来ません。Z34、国内ではそこそこ売れるのでしょう。しかし、急激な円高で北米、欧州での販売がはたしてどうなるのかは疑問です。常に北米頼りのZ-carの継続。Yes, we can. 有言実行である事を願います。
で、本題に入りますが、Z34の画像ばかりを貼付けて、コメントするのを逃げていたわけです。まぁ日本らしいデザインを目指したと言えばそう見えなくも無いですね。かなり見慣れてきて、角度によってはカッコいいかな、とも思います。でもやっぱりヘッドライトが気になるわけですよ。第一印象は大切です。突き刺さったフロントフェンダーの丸みと、マーチのように膨らんだヘッドライトを許すべきかどうか。そこまでコストダウンを意識してウィンカー一体型にしなくても。まぁこれは個人的な好みの範疇ですので、好きな人も、こっちの方がカッコいいという人も当然いるわけですが、私の好きなフェラーリカリフォルニアも、マセラティもアストンマーチンもポルシェも、オーソドックスな形状で十分にカッコいいのです。ヘッドライトはとにかく実車をいろんな角度から見てからか、と思う今日この頃です。