Something new begins from Z again.

BMW Z4

The 4th generation From-Z is here,
now with BMW Z4 23i
May Zcar last forever!

SHIFT_Z4

2008/03/15

Z34への想い。

日産の株価が低迷している。ここ1年じわじわと下げ続け、本日終値843円。円高が進行したことが懸念材料視され、今後も円高基調が定着した場合には、大幅な為替差損が生じるとの見方も出ている。トヨタもホンダも昨年夏以降は同じ状態。

日産の販売台数について、ここ10年では、1999年の773,552台から微減・横ばいを続け、2003年の781,292台をピークに、昨年度は549,603台にまで落ち込んでいる。各メーカー共に前年を上回る事無く苦戦しているものの、落ち込み方は日産が最も激しい。ゴーン体制となり、コストダウンと新車連発によって一時的な利益は得られたものの、どうもその後が振るわない。日産車が売れなければ、ZもGT-Rも存続出来ない。そこでデザインの話になる。

1999年、ゴーン氏によっていすゞ自動車から引き抜かれた中村史郎氏は、リバイバル・プランに参画し、2000年にデザイン本部長に就任した。そして、自動車以外の工業製品に「日本スタイル」を見い出し、カーデザインに反映するという持論の元、代表作K12マーチ、ティアナを始め、全てのデザインを統括する事となる。もちろんフェアレディZもしかり。結果は皆さんご存知の通り、その功績を讃えられ、2006年には常務執行役員チーフ・クリエイティブ・オフィサーに。デザイン本部長と常務執行役員の違い、現場と管理職、この軌跡と重なって何かが見えるような気が。

日産再生のシンボルとしてのフェアレディZ、そして躍動する力の象徴としてのGT-R。すばらしい立役者は揃ったものの、それ自体が販売台数を大幅に引き上げる程売れる事は無く、当然その後に続く量産車が重要となる。しかし、現状のラインアップではせっかくの立役者も牽引役にはなりそうにない。恒例のマイナーチェンジを受けるそれぞれの車種は、あたかもそれが恒例のように、本来のコンセプトを失わせるデザインで登場する。

技術革新はほぼ横並びで、どのメーカーでも日夜同じようにやっている事。今の時代、どこのメーカーだろうがすぐに壊れる事も無く、動力性能は我々人類の進化を遥かに上回る。その付加価値となるのはブランドの確立とデザインによる差別化しか無い。たとえフェアレディZの動力性能がフェラーリを上回り、それが1/5の価格で買えたとして、宝くじでも当たれば誰しもとりあえずポルシェやフェラーリを買いたくなるだろう。

1990年代前半、米国での販売不振により窮地に陥ったポルシェは、低価格のボクスターで立ち直り、996で完全復活し、カイエン人気でついに独自動車大手のフォルクスワーゲンを子会社化するまでに至った。そのお陰で911は進化し続けている。フェラーリやマセラティはFIAT傘下となったものの、完全に復活し、販売台数は大幅に伸びている。それらに共通するのは、ブランドとそれに値するデザイン。確かに彼らのデザインは時代とともに進化し、いつの時代も常にカーマニアだけにとどまらず、我々一般大衆の憧れの存在となっている。

2002年に復活し、「Lust then Love(一目で心惹かれ、いつまでも愛し続ける)」をコンセプトに世界95カ国で販売され、日本を始めとして、米国、ヨーロッパなどで約50の賞を受賞し、3年間での販売台数が約16万台を達成し、大成功を収めたフェアレディZ。そのフェアレディZが今年、復活後初のフルモデルチェンジを迎える。

先日から書いているように、その全貌が明らかになりつつある今、MY350Z.COMを始め北米でのユーザーコミュニティーにおいては、残念ながら誹謗こそあれ賞賛の声を聞く事は無い。復活の立役者であり、牽引役となるべきはずのフェアレディZがこれでは、その後に続くモノたちも言わずもがな、期待より不安が大きくなっても仕方が無い。ただでさえ米国の景気後退が騒がれ、ガソリンの高騰、そして追い打ちをかけるような円高。最大の市場である北米の声を聞いて欲しい。フェアレディZは、本来日本の市場だけでは成り立つはずも無く、S30が米国でヨーロッパの小型スポーツカーのほとんどが市場を失うほどのヒットとなった程売れたからこそ存在するもの。それを怠ると悪夢の再来が待っているだけ。

S30、S130、Z31、Z32、Z33と正常進化を遂げたフェアレディーを常に愛し、次は是非Z34、そして10年後は必ずZ35を、と密かに狙っている私にとって、今回のモデルチェンジのデザインはその夢を実現する為の最も重要なファクターである。最高のデザインで復活を遂げたZ33のプロダクトチーフデザイナー青木氏、当時のデザイン本部長であった中村史郎氏にその夢を委ねるには、彼らも現場からはなれ、すでに遠い存在になりすぎてしまったのかもしれない。

閑話休題。先日、ドイツへ商品を送る際に、輸出戻し税について調べたところ、これには大きなカラクリがある事を知った。輸出戻し税とは、最終販売先が海外の場合、その消費税の払い戻しがあるというもの。海外消費であるから当然と言えば当然だが、仕入れにかかる消費税全額が最終輸出業者に全額払い戻される事になる。つまり、自動車メーカーの場合は、タイヤ・ホイール・シート・内装等、製造にかかる部品製造業者、下請け業者等は消費税をそのまま支払い、最終輸出業者である自動車メーカーにそれまでの消費税が還付される事となる。そして、その額は途方も無く大きい。結果、輸出戻し税が支払うべき消費税を大幅に上回る事となり、消費税は支払う必要が無い。

消費税が上がれば、当然還付税も上がる事となる。消費税大増税を叫ぶ経団連、トヨタやソニー、キャノン他、大手輸出メーカーの本意がわかったような気がする。まぁ日産に関してはそれも良しとしよう・・・。

たまには真面目にZの未来、Z34を心配し、こんな事を考えてます。
逆くさび形のヘッドライトがどうしても納得出来ず、何度も雑誌を見返しながら。
バンパーはどうにでも交換出来るけど、ヘッドライト交換は難しい。さて、どうしたものか・・・。
缶ビール5本目を飲みながらうだうだとですが・・・。乱筆乱文お許しください。