カーボンオフセットという考え方
日産自動車株式会社は5月27日、同日発売する「マーチ コレット」にてカーボンオフセット活動を実施すると発表しました。
「カーボンオフセット」は、排出されたCO2を、CO2削減事業の効果と組み合わせることで、打ち消す(オフセットする)という考え方。一見理にかなったようなシステムではあるが、今まで通り排出している事は事実。それを車も買えない途上国の排出量と交換し、とりあえずお金で解決しようという精神は、排出量削減という本来の目的からは離れているように思う。
地球温暖化に原油高、化石燃料はあと40年持つかどうかの瀬戸際。でもガソリンエンジン以上に効率的な燃焼機関は見つからない。ハイブリッドでお茶を濁し、マスコミは充電に1日かかる非現実的な電気自動車を夢の車と誉め讃える。
電気自動車、今のシステムではたった6〜7時間で行ける姫路〜東京間が、2泊3日の旅になってしまいます。国策で本気でやるなら、バッテリーを全メーカー共通化し、スタンドで充電済みのバッテリーに交換するようなシステムでも考えないと夢のままですよね。バッテリー交換なら5分で済みます、でも充電なら丸一日。各メーカーがそれぞれ独自の路線を固辞し、バッテリーの企画を統一出来ない資本主義社会では実現は難しいでしょう。日産、トヨタ、ホンダ、マツダ、スバルに三菱。それぞれが資本の枠を超えた提携でもすれば、インフラ整備も含め、数年で実現出来るでしょう。石油大手の反発はあるでしょうが、日本はほんとに小さな島国ですので。石炭の火力発電に頼ってる大きな国では難しいでしょうね。全部電気自動車にしたところで削減効果もしれてますしね。
温暖化、小学校の頃、通学途中に踏んで遊んだ霜柱も見る事が無くなったので、進んでる事は実感出来ます。今真剣に防いだところで私たちが生きている間は地球崩壊も無いでしょう。橋本知事じゃないけれど、先送りするだけの現状は良くないなとは思いますが、いざ行動に移すとなると、今の生活に慣れてしまった現代人には不便きわまりない生活を強いられるのも事実です。
ということで、カーボンオフセットやらをとりあえず買いました。ほんとに温暖化防止になるかどうかは疑問です。でも愚痴だけ言って屁理屈こねて、何もしないよりましかと思います。ガソリンエンジンに乗り続けたい皆様は、是非一度ご検討を。今のところ、それしか方法が無いようですので。
CO2をオフセットする「CarbonPASS」(排出権)を購入。価格は1トン当たり4200円、手数料1050円也。民間なんで、手数料は必要です。本来なら手数料無しで、国がやらないとダメなのではと思いますがいかがでしょう・・・?
日産プレスリリース
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